東京モーターショー2019

【東京モーターショー2019】プレスレポート|見本市を脱した体感型モーターショーに垣間見る「未来」のモビリティ社会

東京モーターショー2019

FEATURE(フィーチャー)からFUTURE(フューチャー)へ、変化を強いられた東京モーターショーの新たなる挑戦

東京モーターショー2019 

 

今年で46回目となる「東京モーターショー2019」は、従来の東京ビッグサイトからお台場周辺にまでエリアを拡大しての開催となりました。

プレスデー初日となる23日は晴天にも恵まれ、気持ちの良いスタートを切れたのではないかと思います。

これまでのモーターショーは開催者側による発信の場として、注目度の高いワールドプレミアを展示する、先鋭的なデザインの近未来モビリティを派手に演出するなど、”クルマそのもの”のフィーチャリング(特集)に徹し、伝統が重んじられてきた印象があります。

しかし今では、誰でもオンラインで最新の新車情報に触れることができる上、ブランドに縛られずクルマを買うことに固執しない「所有離れ」の時代へと、自動車業界全体が大きな転機を迎えています。

モーターショーの権威は日本のみならず世界規模で縮小しつつあり、此度の東京モーターショーの開催についても、輸入車メーカーの相次ぐ出展辞退等により、モーターショーの存在意義自体に疑問を呈するような意見も決して少なくはありませんでした。

事態を重く見た東京モーターショーの実行委員会は「OPEN FUTURE(オープン フューチャー)」というテーマを掲げ、これまでの閉鎖的で伝統指向的なショービジネスから大きく舵を切る判断を下しました。

その結果、会場はより広く高く開放され、試乗する来場者に「クルマ・バイク本来の楽しさ」を肌で感じてもらい、実体験を通して「未来のモビリティ社会」に目を向けてもらうための場として東京モーターショーは生まれ変わりました。

これにより、モーターショーの存在意義は単純な「クルマの特集」から、「ユーザーの未来」へと大きく変化したのではないでしょうか。

今回は特集記事にて、10月25日からの一般公開に先駆けて催されたプレスデーの模様をお届けします。

 

ゆりかもめから、東京ビッグサイトへ

東京ビッグサイト

プレスデー来場者用の入口は東京ビッグサイト側。展示スペースは西・南展示棟だ

 

 

パンフレット

来場者には無料パンフと、オリジナルのトートバックが配布された

 

国内メーカー出展概要

トヨタ

トヨタ

出展した企業の中で、最も異彩を放っていたのがトヨタブースだろう。

「PLAY THE FUTURE!」というテーマそのままに、ブルーを基調とした煌びやかなイルミネーションが照らすメインステージでは、フロア中に響き渡るBGMに合わせ、近未来モビリティとバックダンサーによる軽快なパフォーマンスが披露される。

「TOYOTA e-Cafe」のコーナーでは、実際にモビリティーに触れることもできる。

決して絵空事ではないクルマの未来を、五感で感じられること請け合いの内容となっている。

 

エンターテイメントショー光と音のエンターテイメントショー
e-palette「TOTOTA e-Palette」もお披露目
フォトスポットTOYOTA e-RACER フォトスポット
TOYOTA e-Trans「TOYOTA e-Trans」移動と同時に様々な荷物の運搬もできるライドシェアモビリティ・コンセプト

 

 


ニッサン

ニッサン

ニッサンのブースには同社提案の「ニッサン インテリジェント モビリティ」を具現化した計14モデルが展示される。

目玉はEVのコンセプトカー「ニッサン IMk」。同社の主力軽乗用車であるデイズを彷彿とさせる、軽自動車規格のコンパクトボディに、運転支援技術「プロパイロット2.0」をさらに進化させた次世代運転支援技術を搭載。技術のニッサンの面目躍如といったところか。

ほかにも、マイナーチェンジ版セレナや、日産リーフ、ハンズオフ機能が話題を攫った「プロパイロット2.0」搭載のスカイラインなど、今年のカー・オブ・ザ・イヤーの有力候補にもなりそうなクルマが勢揃い。

遠い未来の情景ではなく、現実を見据え、すぐそこまで迫っている未来に目を向けた展示が光っていた。

 

IMk注目を引いたEVシティコミューター「ニッサン IMk」
ARIYA世界初公開!EVクロスオーバーコンセプトカー「Nissan ARIYA Concept(ニッサン アリア コンセプト)」
ニッサン メインステージニッサン メインステージの様子
電気自動車日産リーフなど、人気の電気自動車が一堂に

 

 


スズキ

スズキ

この度の東京モータショーに先駆け、いくつかワールドプレミアを先行公開していたスズキのブースには、予想通りの人だかりができていた。

コンパクトPHEVの「WAKUスポ」、モバイルルーム自動運転車「HANARE(ハナレ)」、スズキ史上屈指の売り上げを誇るハスラーの後継「HUSTLER CONCEPT」。

いずれのモデルもスズキならではの「小さなクルマ作りで培った技術」の集大成であり、今回のモーターショーの主役を狙いに来たスズキの自信が伺えた。

四輪だけでなく、ジャパンプレミアのロードスポーツバイクもずらり。ファン垂涎の展示内容となっている。

 

HANAREステアリングのないモバイルルーム型自動運転車「HANARE(ハナレ)」
HANARE 内部HANAREの内装デザイン。スイートルームのような室内空間が楽しめそうだ。
WAKUスポこちらは「WAKUスポ」。スイッチ一つで車体形状やフロントマスクに変化を加えられる。
ハスラーコンセプト軽クロスオーバーの雄「ハスラー」の後継モデル。再び台風の目になるか。

 

 


ダイハツ

ダイハツ

ダイハツブースの目玉は、ワールドプレミアとなる4台のコンセプトカーだ。

それぞれ、3列6人乗りの小型ミニバン「WaiWai(ワイワイ)」、天井が農業用ドローンの発着スペースも兼ねている次世代軽トラック「TsumuTsumu(ツムツム)」、自動運転対応のパブリックトランスポーター「IcoIco(イコイコ)」、新世代型軽クロスオーバー「WakuWaku(ワクワク)」と命名されている。

背景のパネルには、四季折々の街並みや日常生活のワンシーンが上映されており、近未来モビリティが走り抜ける未来のクルマ社会を身近に思い描くことができる。

 

WaiWai小型ミニバン「WaiWai(ワイワイ)」
WaiWai 内部WaiWaiの運転席
IcoIcoIcoIco(イコイコ)は細い道でも移動できるよう設計されている
TsumuTsumuTsumuTsumu(ツムツム)という命名は「物を積む」から

マツダ

マツダ

マツダブースでは、世界初公開の新型量産WV「MAZDA MX-30」がお披露目となった。

同車はドライバーが自然に、心から運転を楽しめるよう設計されたという。

その脇をMAZDA3、MAZDA CX-30など、ここ1、2年かけて発表・発売された新世代商品がしっかりと固めている。

マツダのコンセプトカーは国際自動車フェスティバルでも高い評価を獲得している。今や世界基準となったマツダの創造性は、2020年も留まることを知らないようだ。

 

ロードスター品格と風格を併せ持つマツダのロードスター
MAZDA MX-30新型量産EV「MAZDA MX-30」の前は大勢の報道陣で賑わっていた

 


スバル

SUBARU

2014年に誕生したスバルのレヴォーグもいよいよ世代替えの時期を迎えている。

「新型レヴォーグ プロトタイプ」では、運転支援システムの中でもトップクラスの精度を誇る「アイサイト」がさらなる進化を遂げており、ツーリングユーティリティーも向上。「誰もが自分の意志で、運転をどこまでも愉しめる未来」の実現をコンセプトとしている。

そのほかにも、10月に発表されたばかりの改良型インプレッサスポーツ、19年ジュネーブ国際モーターショーで初公開された「SUBARU VIZIV ADRENALINE CONCEPT」などの注目車が展示されている。

 

SUBARU VIZIVジュネーブ国際モーターショーにも展示された「SUBARU VIZIV ADRENALINE CONCEPT」
LEVORG プロトタイプワールドプレミアとなった「新型レヴォーグ プロトタイプ」の全貌

 

 


ホンダ

ホンダ

ホンダブースでは4世代目となる新型フィットが初公開された。

フロントフェイスは従来の丸みを帯びた外観から大きく変わり、よりシャープに洗練されたデザインに。

そして取材陣からの注目をフィットと二分していたのが、2020年に国内販売が予定されているEVの量販モデル「Honda e(ホンダ・イー)」だ。

コネクトテッド技術やAIを用いた音声認識機能により、ドライバーの移動と暮らしをさらに快適にできるという。

 

新型フィット世界初公開の新型フィット
フィット モデル多彩なシリーズと共にフィットは一新される
Honda eこちらは日本初公開となる「Honda e(ホンダ・イー)」
Honda e 2「Honda e」には専用スペースが設けられており、機能について詳細な説明を受けられる

 


三菱自動車

三菱自動車

三菱自動車のブースには小型ながらも力強く、頼もしさが感じされるクルマがメインに据えられていた。

上の写真はワールドプレミアの「SUPER HEIGHT K-WAGON CONCEPT」。居住空間を最大化させながら、三菱らしいSUVテイストもしっかり受け継がれている、新世代のスーパーハイト軽ワゴンだ。

下の写真は新型RVR。今年8月にリヤ/フロントデザインが一新されたばかりのニューモデルだ。RVRは群雄割拠のコンパクトSUV界隈において、根強い人気を誇っている。

 

三菱自動車 2

 

 


レクサス

レクサス

白を基調としたラグジュアリーな展示スペースはレクサスブース。

中央の「LEXUS SENSES THEATER」から聞こえてくる轟音に引かれて中に入ってみれば、そこには二つの体験空間が広がっている。

中央のメインステージには世界初公開のEVのコンセプトカー「LF-30 Electrified」の姿が。

今回の東京モーターショー指折りのスタイリッシュなデザインには一見の価値がある。

 

レクサスLEXUSのEVコンセプトカー「LF-30 Electrified」
レクサス コンセプトブース内ブースでは重厚なレクサスシリーズを堪能できる

 

 

いすゞ

いすゞ

トラックの展示は青海展示棟に集まっている。

いすゞの注目は、ワールドプレミアのフラッグシップモデル「ギガ」だろう。

最新の安全装備とドライバーの疲労軽減を両立させる大型トラックの登場は、誰もが待ち望んでいたに違いない。これからの物流を牽引する存在となることに期待が寄せられる。

 

ギガ進化を遂げた大型トラック「ギガ」
FL-IRエアロフォルムが印象的な「FL-IR」

 

日野

日野

ハイブリッドトラックの代名詞でもある「日野プロフィア ハイブリッド」をはじめ、数々のコンセプトモデルが立ち並ぶ。

アニメーションを使用した展示も際立った。

 

日野

 

 

三菱ふそう

ふそう

三菱ふそうのブースには、「新型スーパーグレート」が展示。

ブレーキ・アクセルとステアリングの操作をサポートする「アクティブ・ドライブ・アシスト」が搭載されている。

 

三菱ふそう

 

 

UDトラックス

UDトラックス

UDトラックスのブースで一番目立つのは、世界初公開となるコンセプトトラック(下写真)だ

正面のディスプレイには、「安全確認」や「危険信号」など、状況に応じてイルミネーションが変化する。

最先端のテクノロジーがこれでもかとつぎ込まれ、通常のトラックの範疇に留まらない次世代のロジスティクスとなっている。

 

コンセプト トラック

 

 


海外メーカー出展風景

ルノー

ルノー

 

ルノー2

 

 

メルセデス・ベンツ

メルセデスベンツ

 

メルセデスベンツ 1

 

 

 

アルピナ

アルピナ

 

 


編集後記

カーリース・ラボ所長

12日間に及んだ東京モーターショー2019は11月4日、盛況のうちに閉幕となりました。

公式の発表によると今回の来場者数は130万900人にのぼり、前回の2017年開催と比較して、77万人から69%増と期待以上の反響があったようです!

東京モーターショーの挑戦は2年後のさらなる進化に繋がる大きな1歩となったのではないでしょうか

次回の開催を楽しみに待ちましょう!

 

>カーリースナビゲーター「CAR LAESE LAB.」

カーリースナビゲーター「CAR LAESE LAB.」

カーリース・ラボは多様化する車の乗り方の中からマイカーリースを中心に取り上げて、サービスの特徴を分かりやすく解説するポータルサイトです。
そのほか、おすすめのカーリース会社や人気車種をランキング形式でご紹介しています。

CTR IMG